スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

虎ノ門、葵坂

歌川広重の浮世絵『名所江戸百景』中の一枚『虎ノ門あふい坂』
江戸時代中頃まで江戸市民の水瓶として機能し、且つ江戸城外堀の一角を成していた貯水池「赤坂溜池」の堰堤付近の夜景を描写した風景です。
絵には描かれていませんが坂の左側は今日のJTビルと虎ノ門病院、外掘を挟んで右側は霞ヶ関ビル、文部科学省へと連なる高台、坂を上りきれば溜池の水面と芦原が広がっていたことでしょう。正面の高台は後に総理大臣官邸となる場所ですが、今はビルに隠れて全く見えません。

広重「虎ノ門あふい坂」_low

ところで何故この場所について記事を書いたかというと
前回の記事で触れた『新虎通り』がこの場所で外堀通りに接続しているからなのですが、江戸期以降の風景の大きな変化が如実に感じられる、想像力、妄想力を掻き立てられる場所だからです。

今日、坂の勾配は緩くなり、よほど注意しなければ意識する事はできません。堀は埋められてビルが建ち、堰堤も滝も溜池も影も形もありませんが、『あふい坂』に描かれた褌一丁のにいさん達が向かっていたであろう金刀比羅神社はいまでも存在しています。

虎ノ門葵坂にて_low
スポンサーサイト

モノマチに行ってきました

Monomachi_May27,12_01

穏やかな五月晴れに恵まれた先週の日曜日、台東区の御徒町から蔵前に至る「カチクラ」一帯で開催されたクラフトとアートのイベント、「モノマチ」に行ってきました。
上野と本郷台地に挟まれた谷中、千駄木、根津一帯を称して「谷根千」と呼ぶのはおなじみですが、「カチクラ」とは初耳。今まであまり注目される事がないエリアだっただけに新鮮です。今回はイベントに参加している友人のデザイン事務所から招待状をいただいた事でこのイベントの存在を知りました。
イベントは以前このブログに記事を書いた御徒町の2k540を含め蔵前、浅草橋のメイン会場3カ所、協賛する商店や工房、企業ショウルームなど各所で関連イベントが行われており、オレンジ色の幟が目印となっています。
今回は時間に余裕がなかった事もあり駆け足の訪問となってしまいましたが、ゆっくり一日かけて散策すれば面白い発見があるかもしれません。
ただイベントの規模としてはまだ発展途上の感もあり、クラフトやアート関連の販売ブースが集まるメイン会場も、遠来から訪れたお客さんを満足させるにはもう少し規模を大きくしたいところです。会場となるカチクラはかなり広範なエリアなので楽しく街歩きができる工夫も欲しい。
とは言え隅田川を挟んで隣り合う押上、業平にスカイツリーも出来た今、この地域が注目されていく事は確実なので街の活性化とともにイベントも盛んになって行く事を期待します。

Monomachi_May27,12_02

Monomachi_May27,12_03


戦い済んで山寺で。

先日、都下あきる野市内の山中を走るトレイルランニングの大会に参加してきました。
前日降った大雨の影響で会場内の駐車場がぬかるみ、台数が確保できないということで
回されたのが五日市の町を見下ろす高台に立つ古寺の駐車場。
肝心のレース自体は第三関門タイムアウトということで完敗に終わってしまったのですが
このお寺の建物が思いがけず素晴らしいものでした。
偶然の出会いに得をした気分です。

itukaichi_koutokuzi_01.jpg

この日はやや肌寒く、桜はようやく咲き始めたばかり。
案内板によると本堂は戦国武将北条氏康により再建されたものだとか。
質実剛健で端正な表情の建物ですが棟の家紋が主張しています。

itukaichi_koutokuzi_02.jpg

itukaichi_koutokuzi_03.jpg

山門は火灯窓、放射垂木も明瞭な禅宗様(唐様)建築。鎌倉~室町時代のものかもしれません。
写真は逆光でやや露出オーバー気味。
今年の大河ドラマの映像風、ということで。

東京駅

TOKYO Stasion_Feb26,12_01

復元工事の為に此処何年か仮囲いで覆われていた東京駅丸の内駅舎ですが、
最近になって開業当時の3階建てに復元された姿を少しづつ表し始めました。
一度にドカンと見せるのではなく、小出しにしていくところが何とも心憎い演出です。
屋根上には赤銅色の玉葱が照り輝いて誇らしげですが
壁の途中からレンガの色が異なっていて継ぎ足した部分がはっきりとわかるようになっているのは
始めから計算されたことなのかもしれません。
向かい合うように建つ中央郵便局のファサード復元も着々と進んでいるようです。
こちらは郵政民営化問題も絡んで大いに議論が盛り上がった物件ですが
鳩山弟氏の頑張りで保存部分が増えたおかげか、後ろの折り紙ビルも思ったほど気にならず
修復工事直前のグレーにくすんだ様子からは想像できないくらい真っ白で凛々しい姿に。
こちらも存在感を主張しています。
それにしてもこの存在感、やはりただのオンボロビルなどでは在りません。
隣接する丸ビルや新丸ビルが旧建物からの継続性を意識して軒高や一部の意匠を引用したにもかかわらず
結局は全く新しい建物となっていて、一部から「墓石建築」などと揶揄されていますが
どうやら中央郵便局に関しては以前のファサードをそのまま復元する事により
(1階部分がどうなるのか不明ですが)その心配は免れているようです。
いずれにせよ両建物が姿を完全に表す横綱土俵入りのような光景が見られる日も間近です。

TOKYO Stasion_Feb26,12_02

TOKYO Central Post Offce_Feb26,12

偶然の春景

週末、所用で銀座の街を歩いていたら、ちょっと面白い物を発見しました。
買い物客で賑わう銀座通りに面したとある建物のガラス窓、なにやら一面に模様が描かれています。
一見すると春を先取りしたような満開の桜を描いた物とも、あるいは鰐皮のモチーフを拡大したパターンの様にも見えるデザインに興味を引かれて近づいてみると・・・何と模様は模様でも人の手によって描かれた物ではなく、ガラスの全面に張られた半透明シートが気泡によって浮き上がって出来た偶然のパターンでした。
皺のように枝を伸ばす梢には満開の花びらがリズミカルにちりばめられていて、意識して描いたのでは表現することが難しい偶然の面白さにあふれており、急いでいたにもかかわらずしばらく足を止めて眺めてしまった程。
この場所を通り過ぎる沢山の買い物客の中でどれほどの人が気づいただろうか。
皆さんはどうですか?

Ginza_jan28,12_01

Ginza_jan28,12_02


Pagination

Utility

プロフィール

よしおがわ

Author:よしおがわ
FC2ブログへようこそ!

一級建築士
インテリアプランナー
商業施設士
応急危険度判定士
既存建築物耐震診断士(木造)
震災建築物被災度判定技術者

2009年より個人事業主として活動を開始

インターアクトデザイン室 
一級建築士事務所 代表

所属団体:
千葉県建築士会
商業施設士会
NPO法人地域支援センター

最新トラックバック

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

建築家とつくる家情報

FC2カウンター

文字を大きく・小さく

    ブログランキング

    3.11 Disaster Relief Information Portal

    ※リンク先情報に関しては、 各自の責任と判断の下に閲覧ください